【親鸞聖人の妻】恵信尼さまのご生涯について
本日は、「香川南組」(かがわみなみそ)の「仏教婦人会」夏期研修会でした。

※ 組(そ)とは、地域ごとのお寺の集まりの単位をいいます。
「香川南組」(かがわみなみそ)は、
香川県・中讃南部の17寺院が集まって結成されています。
中でも、「香川南組 仏教婦人会」の活動は、
浄土真宗の門徒婦人の皆さまが、昔から大切に受け継いできた集いです。
通常は60名ほどのご婦人が参加されますが、コロナ禍ということで、約30名ほど(各寺院の代表の方のみ)に人数をしぼって開催されました。
久しぶりの皆さまとの出会いがとても嬉しかったです。

会場となった「長郷寺」さまの仏華がとても素晴らしく…
ストレリチア(別名・極楽鳥花)は、
お浄土の「極楽鳥」を表現しているかのような見事な姿でした。

ご住職さまはアジサイが大好きなのだとか*
これまでの研修内容は、
・平成31年度は「親鸞聖人のご生涯」について
(全3回の研修)
・令和元年度は「恵信尼さまのお手紙」について
(全3回の研修)
・令和2年度はコロナにより中止。
今回は、夏の研修会ということで、
皆さまとご一緒に「恵信尼さまのお手紙」をふりかえりました。
「恵信尼さまのお手紙」 〜ご生涯について〜


親鸞聖人とご結婚され、聖人のご内室(妻)であられた恵信尼(えしんに)さま。
夫・親鸞聖人を支えられ、子どもたちを育て、地域の方々とともに念仏の教えに生きられた女性です。
晩年は、京都におられた親鸞聖人と離れて、越後(新潟県)で暮らしておられます。

恵信尼さまは、
京都で親鸞聖人の最期を看取られた娘・覚信尼(かくしんに)さまへ10通のお手紙を残されています。
このお手紙は、
『恵信尼文書』あるいは『恵信尼消息』と言われ、750年の歳月を隔てて、現代に伝わる重要な史料です。(大正10年に本願寺の宝物庫から発見されました)
恵信尼さまは、87歳のお手紙を最後に、消息を絶たれています。
恵信尼さまのご生涯を知る手がかりとして、
また、お手紙を分かりやすく味わえるオススメの本をご紹介します。

『恵信尼公の生涯』
大谷 嬉子氏・著(本願寺出版社)1000円+税

『恵信尼さまの手紙に聞く』
寺川 幽芳氏・著(法蔵館)1300円+税
『現代語訳 恵信尼からの手紙』
今井 雅晴氏・著(法蔵館)1600円+税
どの本も、丁寧でなじみやすい内容です。
インターネットで取り寄せることも出来ますので、ぜひ読んでみてください。
ご婦人が「恵信尼さまの強くしなやかな生き方を学んで、今、抱えている問題に向き合っていきたいと思いました。」という力強いお言葉を述べられておりました。
恵信尼さまの時空を超えたメッセージは、
今を生きる私に多くの示唆や恵みを与えてくださるものだと感じます。